お寺での葬儀、お寺葬の流れA 逝去連絡

お寺での葬儀、お寺葬の流れはどうすればいいのか

お寺での葬儀、お寺葬の流れで大切なこと

お寺での葬儀、お寺葬の流れで大切な点は、3つあります。

1点目は、事前相談。
2点目は、逝去連絡。
3点目は、御礼詣り。

以上3点です。
前回は事前相談についてお話ししました。
>>>事前相談の記事はこちらから
今回は逝去連絡についてお話ししたいと思います。

 

お寺での葬儀、お寺葬の流れで大切なことA 逝去連絡


お寺での葬儀、お寺葬の流れでまず大切なことは、「事前相談」でしたが、次にやることが「逝去連絡」つまり、実際に亡くなったことを電話でお寺に連絡することです。
逝去の連絡はお寺に電話するだけですので、とても簡単なように思われがちですが、実はこの逝去連絡こそが最も重要であると私たちは考えます。
それは電話をするだけということ以上に重要な意味がこの逝去連絡に込められているからなのです。

 

重要なことは「いつ、誰に(どこに)」電話するかを知っておくこと


逝去連絡はその名の通り亡くなったことを連絡することですが、最も重要なことはたった1つです。

 

いつ・誰に(どこに)電話するのか

 

この1点です。
亡くなるということは時と場合を選びません。対象となる方、例えば自分のお父様やお母様が亡くなる際に、喪主となる自分の都合に合わせてなくなることはありません。生命が終わる瞬間と言うのはいつも唐突です。
日中、仕事をしている時に亡くなる時もあれば、深夜、寝ている最中に亡くなる時もあります。年末に亡くなる時もあれば、年始に亡くなる時もある。家族旅行の最中やお子様の結婚式、大切な試験や商談中にも人は亡くなるのです。
病院や施設、あるいは警察などから電話が来て、急いでその場所に駆け付けて、死因の説明が終わった後、必ず聞かれるフレーズがあります。

 

「お決まりの葬儀社さんとかありますか?」

 

その時に、「いつ・誰に(どこに)電話するのか」が分かっていれば逝去連絡はスムーズにいきます。お寺に連絡する、お寺指定の葬儀社に連絡する、いずれでも問題ありません。けれども、どこに電話するかが分からない時は、あとで色々と面倒なことが起こります。それは後ほど説明しますが、いずれにしても、逝去の連絡をスムーズにすることが大切です。

 

お寺葬で大切な逝去連絡の「いつ」


お寺葬で大切な「いつ」とは、24時間365日のいつでも電話をかけることができるということです。
先述した通り、生命の臨終は時と場合を選びません。常に唐突です。それゆえ、日中、深夜、年末年始に関わらず訃報というのは届きます。
その際に、日中であればどこに電話する、とか、深夜であればどこに電話する、など時間的なことをきちんと認識しておく必要があります。
例えば、お寺によっては、日中は電話に出られるが深夜は難しい、とか、一度はお寺に電話して出ない場合は葬儀社に電話してほしい、などいろいろなケースがあります。つまりお寺が電話に出ない場合は、どうすればいいかを事前に知っておくことが重要という意味です。
電話は葬儀という緊急の場面ではとても重要なコミュニケーションツールです。大切な人を亡くしたという時に、24時間365日、電話で対応してくれる人がいるというだけで心にゆとりができ、あんしんすることがあります。
お寺葬で大切な逝去連絡の「いつ」は、いつでも電話に出られることを確認するということなのです。

 

お寺葬で大切な逝去連絡の「誰に(どこに)」


お寺葬で大切な逝去連絡の「誰に(どこに)」は、亡くなった際に、誰に(どこに)電話をするかを事前に知っておくということです。お寺なのか、葬儀社なのか、事前に知っておくということです。
この事前にというのがとても重要で、何かある前にしっかりと決めておく、もしくは、何かあった時に連絡できるところいくつか知っておくことが重要なのです。
後述しますが、この「誰に(どこに)」を事前に決めたり、知っておかないと後にとても面倒なことがおこったり、結果として、よくない葬儀、よくない弔いをしてしまうことになります。

 

逝去連絡を「いつ、誰に(どこに)」すればいいか分からないと・・・


逝去連絡を「いつ、誰に(どこに)」すればいいか分からないと、いくつかパターンがあるのですが、病院や警察に入っている、病院や警察から仕事をもらう葬儀社がいたり、または、いくつかのパンフレットの中から自分で選んだり、きちんと吟味できない中で葬儀社を選ばされることになります。
葬儀の金額は100万や200万くらいかかるといわれておりますが、実際いかがでしょうか。100万や200万するものを何の吟味もせず、何の下調べもせず購入することなどあるでしょうか。例えば、中古の車や経営セミナーでも何でも問題ありませんが、100万くらいする商品を、よく内容を確かめもせず、えいやっと言わんばかりに選ぶでしょうか。
病院にも葬儀社は入っています。しかしそれは病院が吟味して厳選して選んだ葬儀社というよりも多くの病院は抽選で選ばれる場合が多い。つまり、質がどうのこうのというより、運で選ばれた葬儀社ということです。

 

逝去連絡の際にやってはいけないこと


まさしく、この逝去連絡の際に最もやってはいけないことがこれにあたります。
すなわち、

 

事前にどこに連絡するか分からず、とりあえず病院や警察で紹介された葬儀社に連絡すること

 

です。
これが最もリスクが高く、最もやってはいけないことです。
事前に、いつ、どこに(誰に)連絡するかをきちんと把握し、事に臨むことが大切なのです。

 

次回は、いよいよお寺葬の流れ、「お礼参り」についてお話しします。

 

お寺葬の意義

私たちは日本でただひとつの、お寺と葬儀社が共にひとりの命を弔う「お寺葬」の専門葬儀社です。
儀式の執行者としての僧侶。
食事などを手配する葬儀社。
このふたつが弔うことを認め合い、新しい価値を生み出すことが私たちの使命です。

 

お寺葬に関してはこちらから
>>>お寺葬についてみる

 

文責:足立信行