お寺勉強会はお坊さんだけが参加できる勉強会です。
お寺勉強会は宗団・本山が主催する勉強会とは違い、より実践的な、より経営的な、より主体的な学びをする場所です。
お坊さん(住職)は宗教者でもあり法人の代表役員でもあります。宗教者としての作法や教義は宗団・本山で学べるものの、実践的な知識や、経営的な情報など学ぶ機会はありませんでした。ましてやそれらをどのように主体的にしていくのか、フレームワークやメンタル、組織づくりなどのリーダーシップやコミュニケーションなど学んだり、行動したりすることはありませんでした。
お寺勉強会はそんな、お坊さんのための勉強会であり、お坊さんがよりお寺の運営・経営に役立つ情報を学び、活動をしていくための場所です。
お寺勉強会の無料の小冊子をお送りしております。お寺勉強会の考え方や方向性など記載した小冊子です。資料請求、小冊子、郵送費など全て無料です。下記リンクから「お寺勉強会の資料請求」を選択下さい。
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お寺勉強会の無料説明会を実施しております。お寺勉強会がどのような会なのかご納得いただいた上でご参加されるのと知らないで入るのとでは違います。説明会に来られた方だけの特典もございます。
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お寺勉強会は経営を体にしたお坊さんの勉強会です
経営というと何かお金儲けや利益を中心に考えることをイメージしがちですが、私たちの考える経営とは「よいものを今の時代と結合させ、人や生命や社会をしあわせにすること」と考えます。
お寺は間違いなくよいものをもっています。それは写経や読経などのコンテンツから、仏教のもつ哲学や思想から、修行体験やコミュニティ的なつながりから、様々な側面でお寺は可能性の宝庫です。このよいものを今の時代と結合させて、人や生命や社会をしあわせにしていくことが経営であると考えます。
お金や利益はそのしあわせにした方から結果にしかすぎません。お金や利益を中心に考えることは、長期的に見れば不幸な人を生んでいきます。ましてやお寺はご住職やご住職ご家族が主にささえておりますので、規模の拡大を重要視した利益追求を求めても仕方がありません。ご住職やご住職ご家族がしあわせに生活でき、余暇を楽しみ、お寺を修繕、修築できることが要諦であり、それ以上を求めることは少し違う気がしております。
そもそも経営という言葉自体、仏教の経典からきているという説があります。『大正蔵』(SAT)で「経営」という言葉を検索すると259巻に用例があり、387件も出てきます。
この経営の「経」とはお経の経であり、サンスクリット語でスートラ、つまり「経糸(たていと)」という意味です。他にも「すじみち」や「道理」という意味が込められていますが、「大切な考え、大切なこと」という意味があります。
もう一つの「営」という文字は「いとなみ」と読みますが、広めていく、大きくしてく、という意味が込められています。
つまり「経営」とは「人として大切にしている考えやことなどを広め伝えていく」という意味があるのです。
経営という言葉は、それ自体ではお金儲けや利益中心という意味合いはありませんでした。純粋に、「人として大切にしている考えや教えを広め伝えていく」という意味でした。経営をするということは、まさしく、人としての道や人としてのあり方を説くことであり、広め伝えていくお寺に最もふさわしい言葉だったのです。
これは、「事業」という言葉にも当てはまります。ちなみに「事業」を『大正蔵』で調べてみますと、2038巻に用例があり9930件もヒットします。
事業という言葉は『易経』にその出典を求めることができます。
「化(け)してこれを裁(さい)する、これを変(へん)と謂(い)い、
推(お)してこれを行(おこ)なう、これを通(つう)と謂(い)い、
挙(あ)げてこれを天下(てんか)の民(たみ)に錯(お)く、これを事業(じぎょう)と謂(い)う
『易経』「繋辞上伝」
「時に応じて物事を切り盛りし、適宜に処置して変化させ、さらに推進して物事を通じさせる。この変通の道理によって社会の道を整え、民を導くことを事業という。これは「事業」の語源となった言葉である。本来、事業とは社会貢献を指すものであった。
『リーダーの易経「兆し」を察知する力をきたえる』竹村 亞希子著より
事業とはそもそも社会貢献、人や生命や社会にしあわせをもたらすものだったのです。
そういった意味で、住職は宗教であると同時に、経営者であり、事業家でなくてはなりません。人として大切なことを広め伝え、人や生命や社会にしあわせをもたらす役割を担わなくてはなりません。自らが為す教えによって。
お寺勉強会はそのお寺が、 「よいものを今の時代と結合させ、人や生命や社会をしあわせにすること」をより明確に、より明確な情報でもって学ぶ場なのです。
お寺勉強会は1年や半年などで区切る勉強会ではありません。学びや気付きは経営や事業を営む人間にとって終わることがありません。常に自らの姿勢を反省し、常に前を向いて、未来に向かって活動をしていきます。集中して区切る学びの方法は重要とは思いますが、お寺勉強会は常に学ぶ姿勢を大切にしています。
コンサルティング会社などが運営する勉強会は、たしかに素晴らしい。けれども、純粋にお寺の未来につながるものが多いかと言えば、そうでもないもの見受けられます。特に高額の商材を売るためのセミナーや、コンサルティング契約を目論んで勉強会が多い。それは企業ですので、仕方がありません。純粋な営業活動は認められて当然です。
私たちが考えるお寺勉強会は大手コンサルティング会社が実施する勉強会とは違い、お寺がよりよくなるための学びと気付きの場なのです。
取り扱うテーマと内容の一例
お寺は組織です。宗教法人法としては、住職は代表役員でいわゆる社長です。総代会は取締役会に当たりますが、経営者の力と役員の想いで企業が変わるように、住職の力と総代の想いでお寺は変わります。組織づくりとしての登用・退任・解任なども考慮した組織作りを視野に入れた運営をしなければなりません。お寺勉強会ではお寺の組織づくりを学びます。
本堂や庫裡の建て替えは、寄付や自己資金で賄うところがほとんどです。しかし、檀信徒の寺離れや面識のない中(教化活動が未完了の状態)で徒に寄付を迫ると檀信徒の心が離れてしまいます。そこで考えなくてはならないのが、宗教法人の資金調達です。資金調達は銀行から信用金庫などの金融機関、または、大型のクラウドファンディングなど時処位を考えた学びをします。
寺院や自宗だけに目を向けたお寺から、他寺院、他宗派にまで目を向け、広い視野を養い、新しい見地を自坊に取り込み涵養していきます。ベンチマークは見分を深められる取り組みを実施しているお寺に赴き、どのように寺院経営をしているのか直接触れ、それを自坊に活かせるようにします。大人の社会見学のようなもので、様々なお寺に赴き、自らの力にしていきます。
現今のお寺の大きな課題として葬儀の簡略化、葬儀の陳腐化、法事件数の減少などが挙げられます。仏式葬儀は素晴らしい。けれどもそれをどのように伝えていけばよいのか分からない。この勉強会ではいまの仏式葬儀をどうよりよくしていくかを考えながら、いにしえの臨終行儀も参考にし、本当の仏式葬儀を学びながら未来に遺す講座です。他宗派の葬儀も学びます。
企業は営利目的で運営されているところがほとんどですが、中には社員の幸せをこれでもかというくらい考え、地域の未来を見据え、きちんと売上をはじき出しているところもあります。特に我が国には100年以上続く企業が世界で最も多く、老舗と言われる企業がなぜ続いたのか。あるいは魅力ある企業とはなんなのか。それを直接企業に訪問し、学びます。
ITのリテラシーはほぼ必須です。ITは時間を作り、作業を効率化し、無駄をなるべく省く為のツールです。当然、全てを効率化してしまうと歪みが起きてしまいます。大切なのは全てをIT化してしまうのではなく、戦略的に「なにを残して」「なにを変えるのか」という判断力と、決断力です。情報発信、寺報、寄付の募集など、異なる用途でどのようにITを入れ込むかを学びます。
僧侶には僧侶にしかない悩みがあります。また、その悩みを共有できない苦しみがあります。お寺勉強会には原則、僧侶やお寺に携わる人しか参加しません。本音を伝えられる場所を設け、自らの心情を吐露し、共に高みに登るよう安全な場づくりを設計します。
お寺と利益、経済的活動は矛盾すると言われてきました。しかし、実際、お寺を経営し維持するために利益は必要です。利益を追求することは間違いではありません。利益の未来にある社会実現を見据える活動が大切であり、利益は社会に貢献したご褒美です。
お寺勉強会は様々な考えの方が集います。その集いで大切なことは、相手を否定をしない、相手を尊重する心です。自我を出しても相手が否定しない。自分も相手を尊重し認める心。そのためのコミュニティガイドラインを設け、場合によっては退会処分も致します。
お寺勉強会の活動は、未来の世代に仏教やお寺をどのように継承していくかを見据えた活動です。起点は「いま・ここ・じぶん」ですが、そこから派生していき、未来を見据え、そのためにいま何ができるかを考え、活動を提供していきます。
仏教界はダメだ、お坊さんはよくない、など巷間、お寺に対してのネガティブな言動が目につきます。しかし、そんなことをいくら言い募っても僧侶の世界は改善されません。反省すべきは反省しますが、それ以上に前向きになる活動を提供します。
お寺勉強会は「まなび」「きづき」「おこない」を重視します。学んだことを自らに省みて気付きを促し、気付きを行動に結びつける活動。いかに学ぶかも重要ですが、どのように行動するかもとても重要です。その両輪を基調に活動していきます。
利益は社会に貢献したご褒美ですが、悪辣な利益は未来に大きな禍根を遺します。よい利益は、社会に貢献し、お寺が潤い、永続的な活動にもつながる。直接的な社会貢献も素晴らしいですが、本業を通じた社会貢献につながる活動を提供します。
衆知とはいろいろな見地、いろいろな分野から見ること、を指します。より広い世界を見分し、いろいろな智慧を結集する。多彩な分野の一流の方々をお招きし、お寺に役立つような活動を提供します。
よりよく、よりひろく、よりたくましい、永続可能な寺院づくりのために
よりよくとは現状の寺院経営を更に進化・深化させ真価を伝える活動をしていくこと
よりひろくとは、他寺院との檀家の取り合いに注視せずに、門戸を開けたひろい活動をしていくこと
よりたくましくとは、お寺の役割に向き合い、負けない経営基盤や状態を創り上げる活動をすること
永続可能とは次世代、次々世代の子や孫のための活動を考え、可能な限り続いていくこと
お寺勉強会は原則会員の方のみが参加できる勉強会です。
初回の参加は可能ですが、ビジターのまま2回目のご参加は致しかねます。あらかじめご了承ください。
また、人数に限りのある企画や勉強会においても会員の方から募集をさせていただき、席が埋まり次第募集を終えますので、ご了承ください。
@ 入会費 3,000円
A 月会費 1,000円
※月会費が3カ月滞納された場合は、いかなる理由があっても退会します。再度入会する際は、滞納した会費を支払ってから手続きを致します。